K-POPからジャニーズまでの振り付けを担当。世界に名を轟かすダンスユニットs**t kingzの定番をチェック
使い続けているのにはワケがある。あの人の2つの定番アイテムにフォーカス
styling_Akiyoshi Morita / photo_Erina Takahashi / hair&make-up_Mika Hayamizu(KIDMAN)/ edit&text_Marina Haga
ファッション関係者、アーティストなど、自らのスタイルを持つ人たちが、自分にとって欠かせない定番をファッションアイテムと雑貨から2つピックアップして紹介する連載「MY DOUBLE STANDARD(マイ ダブル・スタンダード)」。第28回目は、アメリカ最大級のダンスコンテスト「BODY ROCK」で2年連続優勝を果たして以来、日本という枠組みを超えて世界で活動するダンス界のパイオニア的パフォーマンスチーム、s**t kingz(シットキングス)が登場です。
つい先日のshojiさん&Oguriさんによる、小説『ジキルとハイド』をテーマに、ダンスと朗読を組み合わせた舞台『My friend Jekyll』や、4匹の動物たちの冒険譚を描いた、<ダンス×絵本>の新感覚絵本『あの扉、気になるけど』をリリースするなど、フレッシュなトピックスが尽きない4人。“ダンスは無言パフォーマンス”というこれまでの価値観をガラリと変え、ダンスの可能性を開拓し続ける彼らに、自らを表す定番アイテムを伺いました。
1.shoji(リーダー):普段からダンスをするときにも欠かせない韓国製キャップ / 定番暦:4年
激しい動きの多いダンスのレッスンを日々こなしているshojiさんですが、練習ではとてつもない量の汗をかくとのこと。その対策とファッション性も兼ねて集めているのがキャップだと言います。
「何か頭に汗を止めるものがないと、どんどん頭から汗が流れてくるのでキャップは丁度いい汗止め(笑)。ダンスでかぶるように常に5、6個ストックしています。使っていると汗で色褪せてくるので消耗品なのですが、中でも気に入っているのが韓国のキャップ。1個¥2,000ぐらいで安いし、キャッチーロゴや刺繍の入ったものはアクセントにベター。仕事で韓国に行くと毎回何個か買って帰ります」
2.Oguri:1パック持っていると安心な[ヘインズ]のゴールドラベル / 定番暦:4年
“扱いが楽チン”というところに価値を置き、Oguriさんがずっとヘビロテしているというのが、パックTのド定番[Hanes(ヘインズ)]のゴールドラベル。
「ダンスの練習のときは着ていないですが、普段着でほぼ毎日インナーに取り入れているのがゴールドラベル。パックTの中でも圧倒的に安いのに洗濯を繰り返しても持ちがよく、ダメになっても気にせず捨てられるのがお気に入り。パックTもいろんなブランドがありますが、最初にこれに出会ってしまい、他のメーカーにトライすることもなくずっと着続けています。ツアーの時には、カバンに1パック入っていると心強いです」
3.kazuki:“便利グッズ好き”なkazukiさんがハマるのは[DJI]の「Osmo Pocket」/ 定番暦:半年
健やかに過ごしたい(!?)という理由から、ガジェットや洋服選びに置いて“便利さ”がプライオリティだと言うkazukiさんですが、それが高じてこれまでにもアクションカメラ[GoPro(ゴープロ)]や一眼レフなどさまざまなカメラを愛用。その中で、ようやく最近自分の定番になりそうなアイテムを見つけたとのことでした。
「いろいろと試してきたのですが、旅先などでは持ち運び際にかさばってしまい大きいと使わないんですよね。そんな時に[DJI]を見つけて、このサイズ感と軽量さが良いなって。自撮りもできて、カメラの首が回って360度に対応するので、ダンス撮影にも使えるなと思いました」
4.NOPPO:コンプレックスから自身のスタイルとして確立されたバングル / 定番暦:4年
意外にもこれまで手首が細いというコンプレックスから、夏でもロンTやスウェットなどを練習着に選んでいたというNOPPOさん。そんな悩みをクリアにしてくれたのがバングルとのことで、身体を使った表現者として見え方を試行錯誤するNOPPOさんのプロ根性が垣間見できました。
「パワーをアピールしたいときなど、身体を使った動きと同じくその全体のシルエットが重要な中で、昔から手首が細いのがコンプレックスでした。そこで手首にキラキラしたものやごつめのバングルなどを装着することで、自分なりに見え方に変化を付けるようにしています。普段は、シンプルなものからミサンガのようなものまで4、5個をローテーションしています」
s**t kingz 2007年に結成された、shoji、kazuki、NOPPO、Oguriの4人からなるダンスチーム。2010年、2011年とアメリカ最大級のダンスコンテスト「BODY ROCK」にて連続優勝し、世界から注目される。結成から11年、[HERMES(エルメス)]のファッションショーでのパフォーマンスや、三浦大知さんやK-POPの振り付けなど、個々がソロアーティストとして活躍しながら、自身の公演で使用したオリジナル楽曲を収録した音源のリリースや、絵本のプロデュースなど、チームとしてダンスを通して新たなジャンルに挑戦中。 4人が動物に擬人化された踊る絵本 昨年の舞台『The Library』を経験したことをきっかけに、「いつか自分たちの本が図書館にあったら」とい発想から生まれた絵本『あの扉、気になるけど』。ノートやホワイトボードに落書きすることが多かったという理由で、若干無茶ぶりのようにNOPPOさんがイラストを担当することになったという本作ですが、平面的な絵本をダンスの立体的な動きが活かされた絵の構図や、QRコードを読み込んで見ることが出来るダンス動画と連動させることで、今までにない新感覚の絵本が誕生しました。 その内容は、グリム童話の『ブレーメンの音楽隊』を彷彿させる動物の冒険譚。しかし、そこにはs**t kingzの結成からこれまでのヒストリーが重ねられており、4人にとっても感慨深いものになったと言います。 「s**t kingzのメンバーを結成するきっかけになったkazukiがネコ役で、それぞれ個々のキャラクターを反映し4人の動物がいろいろな扉を開けて、前進していくストーリー。その道中には大変なことがあるけれど、気づいたらいつも楽しくなる。文章だけでなく絵や動画から、自由に想像してもらってs**t kingzらしい空気感を味わってもらえたらと思います」shoji(リーダー)