-FUTUR フィリックス・シェイパー&ベン・フレドニ編- 連載「MY DOUBLE STANDARD」

使い続けているのにはワケがある。あの人の2つの定番アイテムにフォーカス。


edit&text_Marina Haga / photo_Erina Takahashi

ファッション関係者、アーティストなど、自らのスタイルを持つ人たちが、自分にとって欠かせない定番をファッションアイテムと雑貨から2つピックアップして紹介する連載「MY DOUBLE STANDARD(マイ ダブル・スタンダード)」。第23回目は、パリ初のスケートブランド[FUTUR(フューチャー)]のクリエイティブ・ディレクターのフィリックス・シェイパーとアート・ディレクターのベン・フレドニの二人が登場です。

1.クリエイティブ・ディレクター フィリックス・シェイパー:“深夜の東京”を切り取った写真のTシャツ / 定番:暦1年


昨年秋の来日に続き、先日、世界初となるポップアップを東京で開催し話題をかっさらったパリのスケートブランド[フューチャー]。その際のテーマは、プライベートでもよく日本に遊びにくることが多い2人が、来日の度に気になっていたという昼と夜との人々の感情のコントラスト。昼間には見せない隠れた感情を“TOO LATE TOKYO”と掲げ、日本人のアイデンティティとして表現してくれました。

そのクリエイティブ・ディレクターを務め、写真家としても活動するフィリックスさんが自身の昨今の定番としてピックアップしたのが、自ら撮影した“DRUNK GIRL”の写真をプリントしたTシャツ。

「来日の際はよく中目黒界隈を飲み歩くのだけど、これも中目黒の『Baje(バハ)』で撮影したものなんだ。狭い中に個性的なヤツがたくさん集ってくる場所なんだけど、この2人の酔っぱらった女の子がキスをしている写真も意図的にではなく、偶然撮れたもの。パリではここまで昼間とのギャップはないから、このように人の感情の対比を表現した写真はやっぱり日本でないと撮れないんじゃないかなと思うよ」

 

2.アート・ディレクターのベン・フレドニ:[フューチャー]のキャップ / 定番暦:1年

スケートブランドでありながら、控えめなロゴでりクリーンな印象のキャップ。

一方、アート・ディレクターのベンさんが定番としてチョイスしたのが、サンプル段回でボツになりリリースされなかったキャップでした。

「いつもコーディネートはキャップから決めていて、そこから全体のカラーや合わせるシルエットをチョイスしていくんだ。スタイルのアクセントとなるし、一番遊べる部分だと思っていて、その考え方は昔から変わっていない部分なんだよね」

 

 

 

3.クリエイティブ・ディレクター フィリックス・シェイパー:[Nikon(ニコン)]と[OLYNPUS(オリンパス)]のカメラ / 定番暦:10年

4.アート・ディレクターのベン・フレドニ:iPhone / 定番暦:10年

今回のポップアップに使われている写真はもちろん、個展を開催するなど自身のライフワークとして日々写真を取り続けているフィリックスさん。彼の作品を支えているのが、日本が誇る2代メーカー[Nikon(ニコン)]と[OLYNPUS(オリンパス)]のカメラでした。

「写真は10年ぐらい続けていて、最初は[Konica(コニカ)]を使っていたけど、今は[ニコン]と[オリンパス]に落ち着いている感じかな。[ニコン]はポートレートや風景を撮るときに使っていて、[オリンパス]は遊びに行く時に持っていってスナップ写真を撮るときに使っているんだ。ちなみに、“TOO LATE TOKYO”で使った写真はすべて[オリンパス]で撮影したもの。有名な2台なだけあって使いやすいし、自分の作品を支えてくれているんだ」

アート・ディレクターのベンさんが定番としてチョイスしたのが、今や生活になくてはならないiPhone。世の中の人々の声を代弁するように、最もらしいことを語ってもらいました。

「非常にシンプルで当たり前の答えで申し訳ないんだけど、仕事で世界各国のクライアントとやり取りするときに必要なもので、いつでもどこでも異国の人とやりとりできるのはすごいことだなと改めて思っているよ。それだけでなくて、手軽に写真も撮れるし、音楽も聞ける。iPhoneがない時代を知っているからこそ、今これを使えていることが改めてすごいことだと思えるし、いつの間にか自分に欠かせないツールになってしまったよ」

フィリックス・シェイパー / クリエイティブ・ディレクター
ベン・フレドニ / アート・ディレクター
FUTUR
フランス・パリを拠点とするスケートウェア・レーベル。スケートを基軸におきながらも、マテリアルのユニークさやミニマムさが特徴で品の良さを備えており、昨今の“ハイストリート”のようなアプローチが目立つ。グラフィックにはフィリックス・シェイバーによるスナップ写真的な要素が使われることも多く、リアルなストリートを表現している。
https://www.futurinc.eu