ロンドンアディクトな気鋭フォトグラファー、Yurina Lilyの定番アイテムとは
使い続けているのにはワケがある。あの人の2つの定番アイテムにフォーカス
photo_Erina Takahashi / edit&text_Marina Haga
ファッション関係者、アーティストなど、自らのスタイルを持つ人たちが、自分にとって欠かせない定番をファッションアイテムと雑貨から2つピックアップして紹介する連載「MY DOUBLE STANDARD(マイ ダブル・スタンダード)」。第30回目は、ロンドンで発足したフィルムカメラプロジェクト「MISS YOU UK」でも知られるフォトグラファー、Yulina Lilyさんが登場です。
1.中学生から足元の定番[Dr.Martens(ドクターマーチン)]のローファー / 定番暦:12年
ロンドンへの留学をきっかけに、その空気感を伝えたいという思いから1年に1冊「Miss You UK」を自費出版しているYurinaさん。ロンドンへの滞在期間を経て、今でこそブリティッシュカルチャーにどっぷり染まっている彼女ですが、思い返すと中学生のときにはすでにメイドインイングランドを足元にまとっていました。
「誕生日に父親から[Dr.Martens]をもらったことをきっかけに、そのデザインや履きやすさにハマって革靴はずっとマーチン一筋。そのころからコツコツと定番の8ホールをはじめさまざまなモデルを集めてきました」
足元に[Dr.Martens]を選ぶのは、歩きやすいということはもちろん、カジュアルなショーツやTシャツからポロシャツというプレッピーなスタイルまで自分のデイリーウエアにしっくりくるのが大きな理由だと言います。
「ロンドンだと、Tシャツにショーツのようなカジュアルな格好だとレストランやクラブなどで入場を拒否されることもありまして(笑)。そういう時に、足元をドレスアップしておけば大体の場所は行けるので便利なんですよね」
2. ジャンクショップでデザインに惚れて購入した[RICOH(リコー)]の「FF-3D AF SUPER」 /定番暦:5年
身近な人からモデルまでのポートレイトをまとめた写真集『MISS YOU UK』をはじめ、フォトグラファーとして活躍するYurina Lilyさん。そのメイン機となるのが、下北沢のジャンクショップで見つけた[RICOH(リコー)]の「FF-3D AF SUPER」で、普段の撮影はこれに父親から譲り受けた2台のフィルカメラをプラスした計3台のカメラでこなしているとのことでした。
「カメラを購入する際、店主の方から『このカメラは動かないよ』ということを言われたのですが、デザインが好きだったのでインテリアになれば良いと思い買いました。電池を入れたら動いたので、それからずっと使っているのですが、鮮やかな色味や質感が気に入っています」
フィルムカメラゆえ、デジタルカメラと違ってすぐに撮影したものが確認出来ないことから、現像するまで心が落ち着かないとYurinaさん。撮ってほしいと言われたモノが思うように撮れていないかもしれないという不安と常に戦いながら緊張感を持って現場をこなしているとのことでした。そんな仕事とは少し違う感覚で、自由に写真と向き合っているのが『MISS YOU UK』。ロンドンで暮らす人と風景を切り取ったリアルかつ等身大な作品は、眺めているだけで懐かしい気分に浸ることができます。
Yurina Lily / フォトグラファー・MISS YOU UK ディレクター 日本でもDIYやZINEブーム全盛期に、フィルムカメラを購入したことがきっかけで写真をスタート。ロンドン留学の最中に、シェアメイトや友人達のポートレイトを撮影し1冊にまとめたのが『MISS YOU UK』。今はその3冊目を作成中。6/24(月)より、これまでの『MISS YOU UK』で未発表の写真や自身のお気に入りを展示した『MISS YOU UK Exhibition』を開催。詳細は下記よりチェックを。 MISS YOU UK Exhibition 6月24日(月)〜7月6日(土) 開催場所:stall 東京都目黒区青葉台3丁目18−3 https://www.instagram.com/yurina_lily/ https://www.instagram.com/missyou_uk/ http://theworks.tokyo/first-floor