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-FIVE NEW OLD ボーカル&ギター HIROSHI編- 連載「MY DOUBLE STANDARD」

edit&text_Marina Haga / photo_Erina Takahashi

ファッション関係者、アーティストなど、自らのスタイルを持つ人たちが、自分にとって欠かせない定番をファッションアイテムと雑貨から2つピックアップして紹介する連載「MY DOUBLE STANDARD(マイ ダブル・スタンダード)」。第22回目は、ジャンルにとらわれないスタイリッシュな音を鳴らし、今人気急上昇中のバンド「FIVE NEW OLD(ファイブ ニュー オールド)のボーカル&ギターを担当するHIROSHIさんが登場です。

1.「おばあちゃんの影響」で集めはじめたアーティストのグラフィックTシャツ / 定番歴:12年

“公式Tシャツ”にこだわっているとHIROSHIさんが言うように、これらTシャツもすべて公式のアイテム。中でも象徴的なのはJoy Divishion(ジョイ・ディビジョン)のもので、ピーター・サヴィルが手掛けた『アンノウン・プレジャーズ』の正規のTシャツはロゴがジャケットと同じサイズにプリントされているものとのこと。

ある曲ではR&Bやゴスペルのようなサウンドを奏でる一方で、そのまま聞いているとChapterhouse(チャプターハウス)を彷彿させるシューゲイザーに変異してくなど、さまざまな音の引き出しで観客を湧かせる注目若手バンド、FIVE NEW OLD。そのボーカル&ギターを担当するHIROSHIさんがファッションの定番に選んだグラフィックTシャツも、そのサウンドスタイルに通ずるエピソードがありました。

「バンドをスタートした高校生の時に、おばあちゃんからマリリン・モンロー(写真右上)のTシャツを譲り受けて、それをきっかけにミュージシャンや俳優のグラフィックTシャツを集めるようになりました。ただコレクターなワケではなく、バンドがリリースしている公式のものを買うようにしているのが自分のこだわりで、それがスジだと思っています」

このラインナップに見られように、Joy Division(ジョイ・ディビジョン)やSonic Youth(ソニック・ユース)など、音楽もファッションも思春期に大きな影響を受けたのはロックミュージックから。しかし、意識はなくともHIROSHIさんが“音楽を聴く”習慣がスタートしたのはもっと前のことだったと言います。

「幼少期から、おばあちゃんが1920年代のブラックミュージックやモータウンサウンド、シャンソンなどのジャンルを聴いている環境の中で育ってきたので、それを自然に吸収してきた感じはあります。高校生の時に始めたバンドはパンクだったのですが、それを更にブラッシュアップする際に一番湧いてきたのがそのジャンルのサウンドでした。それがエッセンス的に混じったことで、今のようなバンドサウンドになったのかもしれません」

 

2.作詞をするときに使う太さの異なる万年筆たち / 定番歴:5年

太さの異なる万年筆ですが「気分によって使い分けることが多い」とHIROSHIさん。(上から)[PLATINUM(プラチナ)] 「#3776センチュリー」の万年筆、[LAMY(ラミー)]の「Safari」、[PILOT(パイロット)]×ほぼ日のキャップレス万年筆、[PLATINUM(プラチナ)]の「PLAISIR(プレジール」の万年筆。

幼い頃の音楽環境と同様に、HIROSHIさんの身近にあったもうひとつのアイテムが、親が手紙や年賀状を書く際に使っていた万年筆。こちらも長い時を経て自分の定番文具として定着してきたとのことでした。

「バンドを始めた頃は歌詞を考えるときにPCやスマートフォンに書き込むことが多かったのですが、ある時書いていて『気持ちがあまり入ってこないな』って思ったんです。それで親の姿を思い出して万年筆を使ってみました」

デジタルツールに頼らず、手をフィジカルに動かすことによって紡ぎだされてきた歌詞たち。その作り方においても、アナログだから出来る独自のルールがあると言います。

「PCやスマートフォンと違って、手書きだとマインドマップみたいにメモ帳のいろんな場所に思いついたことをバーッと書くことが出来るんです。それをすることで、異なるポジションにある言葉が関係ない言葉の新しい意味を見出だしてくれたりとかすることも多くて。言葉を順序に組み立てるのは最終行程だと思っているので、最初にこういう言葉の洗い出しの作業を行うことで、より歌詞の意味を深めてブラッシュアップ出来る気がしています」

「細いペン先のものは日本語を書く時に、太いものはアルファベットや筆記体を書く際に使用しています」とHIROSHIさん。

 

HIROSHI / FIVE NEW OLD ボーカル&ギター
2010年に神戸で結成されたロックバンド。R&B、ブラックミュージック、ゴスペルなどの要素や英語で歌われる爽やかなメロディーなどで幅広い世代からの支持を受け、2017年メジャーデビュー。ファーストアルバム『Too Much Is Never Enough』がロングセラーを続ける中、3月13日(水)に半年ぶりにEP『WHAT’S GONNA BE?』をリリース。2019年春には初のアジアツアーを開催することが決定し、日本公演のファイナルとして過去最大キャパシティとなるマイナビBLITZ赤坂でのワンマンライブを控えている。ライブのMCでは落語を引用するなど、軽快なトークにファンが多い。

FIVE NEW OLD ASIA TOUR 2019
2019年4月5日(金)香港 北角 MOM Live House
2019年4月7日(日)台湾 台北 THE WALL
2019年4月19日(金)中国 TBA
2019年4月21日(日)中国 TBA
2019年4月26日(金)タイ マハーサーラカーム Mahaniyom
2019年4月27日(土)タイ コラート Mum Bar
2019年4月28日(日)タイ バンコク De commune
2019年5月18日(土)大阪府 梅田CLUB QUATTRO
2019年5月23日(木)愛知県 名古屋CLUB QUATTRO
2019年5月25日(土)東京都 マイナビBLITZ赤坂

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