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シャイな男性もサウナで心身が解き放たれる。
サウナドキュメンタリー『サウナのあるところ』

EVERMADEがすすめる今月チェックしたい映画

「ととのう」や「サフレ」のような言葉が象徴するように予てからブームはきていたものの、今年に入ってタナカカツキさんのサウナ本『サ道』のドラマ化をはじめ、メディアでもよりフォーカスされるようになったサウナ文化。

 

その歴史を遡ると、サウナブームの起点となるのが、都市型スパ施設が多くオープンした2000年前後と2000年後半の2回であることが分かり、サウナ王氏やヨモギー氏などのサウナに精通する著名人が生まれコミュニティをと拡大してきた様子。2014年には小学館より『saunner』なるサウナの専門雑誌が発刊されなど、ひとつの文化として浸透してきました。

ここ20年を振り返ると語りきれないくらいサウナにまつわるさまざまなアクションがあり、それが21世紀の現在では、サウナを仕事に取り入れようと「コワーキングサウナ」なる動きも顕著です。

前置きが長くなりましたが、サウナカルチャーの過渡期となるこのタイミングでフィンランドから本格サウナドキュメンタリー『サウナのあるところ』が届きました。

 

写真はDIYに夜キャンピングカー型サウナ。

 

 

日本の現状と同様に、約550万人の人口に対して約330万個のサウナが存在するというフィンランド。その種類もユニークで、自宅やオフィスの他に、夏小屋のプライベートなサウナや湖畔や街中に公衆サウナが存在するほどです。

 

このドキュメンタリーは、シャイで寡黙と言われるフィンランドの男たちが知人や、赤の他人とサウナ時間を共有することで、身も心も裸になり心の奥底にしまっていた悩みや苦しみを打ち明けるという涙を誘うストーリー。14のエピソードの中で、人々が自分を取り戻し強い絆で結ばれる様子が描かれています。

 

バーやクラブなど各土地に存在する地域のハブとなるスポット。東京でもそこにあらゆるバックグラウンドを持った人々が集まることで、何かカルチャーが生まれたりムーブメントが存在しますが、サウナも同様に人との繋がりを提供する役割を持っているということが映画を通して実感できます。

 

サウナ大国フィンランドでは、1年間ものロングランを記録しているそうなので、日本のサウナファンにも受け入れられること間違いなし。心温まるドキュメンタリーを見に劇場へ足を運んでみては。

 


ドキュメンタリー映画『サウナのあるところ』
公開日:2019年9月14日(土) アップリンク渋谷、アップリンク吉祥寺、新宿シネマカリテほか全国順次公開
監督:ヨーナス・バリヘル、ミカ・ホタカイネン
提供・配給:アップリンク+ kinologue
原題:Miesten vuoro
英題:Steam of Life
https://www.uplink.co.jp/sauna/
©2010 Oktober Oy.