夏のキャンプインフェスで使える“1kg+α”の軽量テント
フジロックまであと数週間。
フェスの旅路を身軽にする“ライトウェイトテント”を探しました。
edit&text_Marina Haga
EVERMADE.編集部が、いま気になるアイテムやカテゴリを調査する「EM Research」。今回は、“軽量テント”をリサーチしました。
日本各地で毎週のようにフェスが開催されていますが、いよいよその総本山とも言えるフジロックフェスティバルも近づき、夏フェスシーズン真っ盛り。ソロ参戦、もしくは数人でキャンプインフェスに行く場合、交通手段は電車となるケースがしばしば。その際のテント選びは、往復路をなるべく身軽にするために、バックパックに収納できる軽くてかさばらないものを選ぶのがよりフェスを楽しむ絶対条件と言えます。ここでは、防水や通気性など夏のキャプインフェスで譲れない最低限の機能は網羅しつつ、“軽量性”に主眼を当てた6つのシェルターを重量順にご紹介します。
01.[ogawa]の「Hoz」/ 総重量3.1kg
自分だけの星空リゾートを堪能
テントステイの醍醐味といえば自然を満喫できるということ。フライの上部がクリアパネルになった[ogawa]の「Hoz」は、寝ながら星を見ることができるユニークな作りのシェルターです。大型のドームテントではたまに見るデザインですが、ライトウェイトモデルでは見受けられません。フェス以外にテントの中での思い出が深まりそうな今までにないシェルターは、キャンプインフェスに新たな楽しみを見出してくれそうです。
PRODUCT:Hoz(ホズ)
PRICE:¥63,000+TAX
SINCE(BRAND / PRODUCT):1914年(2017年〜)
COUNTRY(CITY):日本
FABRIC:(フライ)ナイロンリップストップ30D(耐水圧1,800mm)
内幕:ポリエステルリップストップ20D
グランドシート:ナイロンリップストップ40D(耐水圧1,800mm)
ポール:7001 アルミ合金
FANCTION:2人用 / 自立式
COLOR:ダークグリーン×ブラック×レッド
SPEC:奥行:255cm / 幅:245cm / 高さ:120cm(テント) / 3.1kg / 52×20×16㎝ (収納サイズ)
INFO:キャンバルジャパン
TEL:0800-800-7120
02.[HILLEBERG]の「Niak 1.5」/ 総重量1.7kg
“1.5人用テント”に意味がある。
スエーデン発、テント一筋40年のテントメーカー[HILLEBERG (ヒルバーグ)]の「Niak1.5(ニアック)」は名前の通り1.5人用として作られたもの。つまりは、一人では十分過ぎるとも言える広々とした空間を備えているというわけです。フライとインナーテント一体構造で、ポールをフライに通すだけで設営できるイージーさもポイント。全室部分を畳んで使えば、そこからキャンプサイトを見渡せるという点も、フェスステイを充実させてくれそうです。
PRODUCT:Niak1.5(ニアック)
PRICE:¥105,000+TAX
SINCE(BRAND / PRODUCT):1971年(2016年〜)
COUNTRY(CITY):スウェーデン
FABRIC:Kerlon 1000
FANCTION:ソロテント / アルミポール(φ9mm)370cm×2本 / ペグ(Vペグ)×10本、スタッフバッグ / ポールバッグ / ペグバッグ / スペアポールセクション / リペアスリーブ
COLOR:レッド / グリーン / サンド
SPEC:220x185x100cm(テント)/ 220x120x100m(インナーテントエリア)
1,7kg / φ18.5×54cm(収納サイズ)
INFO:エイアンドエフ
TEL:03-3209-7575
hilleberg.jp
03.[mont・bell]の「ステラリッジテント 2」/ 総重量1,61kg
コスパとスペック、どれを取っても丁度いい
アウトドア愛好家から支持され続けてきた[mont・bell(モンベル)]を代表するアイテム「ステラリッジテント」。ブランドオリジナルの軽量素材「バリスティックナイロン」が使用されており、軽くても強度を担保。変わりやすい山の気候にも対応できる防水性と耐風性を備えているので、テントが流される心配もありません。ポールをスリーブに通すだけで簡単に固定されるので、キャンプインフェス初心者にもオススメです。
こちらから購入できます。
http://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1122533
http://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1122537
PRODUCT:ステラリッジテント 2
PRICE:¥29,200+TAX ※フライシートは別売り¥12,000+TAX
SINCE(BRAND / PRODUCT):1975年(1999年〜)
COUNTRY(CITY):日本
FABRIC:本体:30デニール・バリスティック®ナイロン・リップストップ[通気撥水加工、難燃加工]
フロア:30デニール・バリスティック®ナイロン・リップストップ[耐水圧1,500mmウレタン・コーティング]
ポール:7001超々ジュラルミン[アルマイト酸化皮膜加工]
FANCTION:2人用
COLOR:グレー(本体)、OF / PE / SUYL / THYM(フライシート)
SPEC:奥行:210cm 幅:130cm 高さ:105cm(テント)/ 総重量1,61kg / 約φ14×約31cm(本体収納サイズ)、約φ5×約41cm(ポールバッグ収納サイズ)、約φ10×約21cm(フライシート収納サイズ)
INFO:モンベル・カスタマー・サービス
TEL:06-6536-5740
http://www.montbell.jp
04.[NEMO(ニーモ)]の「タニ1P」/ 総重量1,06kg
ライトウェイトの“隠れベストセラー”モデル
「雨風の巻き込みが少なく、変わりやすい山の気候に柔軟に対応してくれる」。そんな条件をしっかりクリアしているのが[NEMO(ニーモ)]の「タニ1P」。インナーテントのフックをポールに引っ掛けるだけの吊り下げ式は設営にストレスを感じません。また夏場のキャンプの難点といえば、テントがサウナ状態になってしまうこと。これは背面側上部の「メッシュベンチレーター」を内側からジッパーを開けて換気できるので、そんな心配ともおさらばです。
PRODUCT:TANI™ 1P(タニ1P)
PRICE:¥50,000+TAX
SINCE(BRAND / PRODUCT):2002年(2013年リリース、2018年アップデート)
COUNTRY(CITY):アメリカ
FABRIC:本体15Dナイロン×メッシュ / フロア15D Sil/PeUナイロン / フライ15D Sil/Silナイロン
FANCTION:1人用 / 自立式
COLOR:グリーン
SPEC:奥行:202cm / 幅:105cm / 高さ:103cm(テント)/1.06kg / 26×19×17㎝(収納サイズ)
INFO:イワタニ・プリムス
TEL:03-3555-5605
http://www.iwatani-primus.co.jp/products/Nemo/index.html
05.[THE NORTH FACE (ザ・ノース・フェイス)]の「O2」/ 総重量1.02kg
夏場のキャンプインフェスの最有力ギア
もはや“テント特集”では必ずといっていいほどエントリーされている[THE NORTH FACE (ザ・ノース・フェイス)]の常連「O2」。本来はロングトレイルを推奨したモデルでもあるだけに、2人用というキャパシティを備えながら、1020gと超ライトウエイト。これなら電車でのフェス参戦もかなり身軽になりそうです。通気性に優れたフルメッシュ構造と撥水加工が施されたこちらは、夏場のキャンプ、特にスペースに限りのあるフジロックにも適しています。
こちらから購入できます。
http://www.goldwin.co.jp/tnf/ec/pro/disp/2/NV21708
PRODUCT:O2(オーツー)
PRICE:¥50,000+TAX
SINCE(BRAND / PRODUCT):1966年
COUNTRY(CITY):アメリカ
FABRIC:キャノピー:15Dライトウェイトメッシュ フロア:20Dナイロンリップストップ 1,200mmPUコーティング(シリコン撥水加工)、フライシート:15Dナイロンリップストップ 1,200mmPUコーティング(シリコン撥水加工)
FANCTION:2人用 / シリコンコーティングのフライシート / シームシーリングしたフライシートとフロア / ハンギングループ / エンドポールはトレッキングポールでも対応可能 / ボルテッド・ヘッド、フットボックスの形状 / 非自立式
COLOR:(CM)カナリーイエロー×モニュメントグレー
SPEC:奥行:208cm / 幅:130cm / 高さ:94cm(テント) / 2.6m(インナーテントエリア)1.02kg / φ16×54cm(収納サイズ)
INFO:ゴールドウイン カスタマーサービスセンター
TEL:0120-307-560
http://www.goldwin.co.jp/tnf
06.[MSR]の「カーボンリフレックス2」/ 総重量0.99kg
軽さを追求した実験的シェルター
0.84kgの最小重量ということから、バックパッカーの愛用者が多いのが[MSR]のダブルウォール「CARBON REFLEX™ 2(カーボンリフレックス2)」。通気性が高いフルメッシュのテントは直射日光が降り注ぐ夏場のキャンプインフェスに適しています。最小限のポールと薄手の生地によりミニマムに仕上げられており、まるでタープのように軽量。非自立式でも簡単にペグダウンできるので、今まで自立式しか使ったことがない人でも抵抗なく使えます。
PRODUCT:CARBON REFLEX™ 2(カーボンフレックス2)
PRICE:¥74,000+TAX
SINCE(BRAND / PRODUCT):1969年
COUNTRY(CITY):アメリカ
FABRIC:7D リップストップナイロン 耐水圧 1,200mm デュラシールドポリウレタン&シリコンコーティング
FANCTION:2人用 / 非自立式
SPEC:奥行:213cm / 幅:127cm / 高さ:91cm(テント) / 約φ13×約43cm(収納サイズ)
INFO:モチヅキ
TEL:0256-32-0860
https://www.e-mot.co.jp/msr
FUJI ROCK FESTIVAL’18
期間:2018年 7月27日(金)、28日(土)、29日(日)
会場:新潟県湯沢町 苗場スキー場
企画・制作:SMASH CORPORATION / HOT STUFF PROMOTION
http://www.fujirockfestival.com
《編集後記》
フェス好きな私がお世辞ではなく一年の中で一番気合が入る三日間といえばフジロック。“キャンプで行く”というのもまたフジロックの楽しみなのですが、その際、車で行ったとしても三泊四日分の荷物を駐車場からキャンプサイトまで運ぶのは一苦労。さらに、足場の悪いフジロックはキャリーも不向きといわれています。そんな訳で、今年はテントを買い換えて少しでも身軽にしたいという思いから、地味に、リサーチを続けていたものをそのまま企画にしたのがこちら。完全に独断と偏見によるものですが、少しでも参考になれば幸いです。(羽賀)