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DENON デノンのレコードプレーヤー 

デノンのレコードプレーヤー  シリーズ「定番再考。」Vol.2

かつてNHKのお抱え企業だった[デノン]

「デノン(かつては日本コロンビア)の歴史はNHKの歴史である」とも言えるように、1939年にNHK仕様の第一号機となる録音機を完成させて以来、放送技術においてともに歩んできた両社。シビアな要求にも応えながら、他社の追従を許さないプロフェッショナルなオーディオを製造、供給してきました。その実績は全国のNHKはもちろん、海外の放送局にも及んでいたと言います。

終戦の玉音放送。日本の歴史の節目を刻んだ、円盤録音機「DP−17」

最もエポックメイキングな出来事として語り継がれているのが、1945年に終戦の日本全国に告げた、昭和天皇による玉音放送です。これも[デノン]の円盤録音機によって録音再生され、8月15日に再生、放送されました。そのシーンは太平洋戦争終結の舞台裏を描く映画『日本でいちばん長い日』でも再現されており、同社の「DP-17」が登場しています。

ターンテーブルの原型。FM放送を支えた[デノン]の銘機

DENON デノンのレコードプレーヤー 

「DN-302」の後継モデルとなる「DN-308F」(1978年)。日本の放送局の大半が使用し、CDやその他のメディアに置き換わった今日でも、一部の放送局ではアーカイブとして使用されているとのこと。

こちらは当時のFM放送で使用されていた放送局用のレコード再生機で、その名も「ステレオ円盤再生機」。1963年にスタートしたFM放送において、[デノン]はその計画段階から参画し、FM放送の黎明期に貢献してきました。

“レコード=円盤”とユーモラスな名前がついているように、ACサーボダイレクトドライブが採用されたこのプレーヤー部分は、後の[デノン]のプレーヤーの原型となっています。楽曲を流す際は今のようにアーカイブしたものを流すのではなく、その場で針を落として再生していました。この針は2018年の現在でも継続販売されているロングセラーモデル、MCカートリッジになることに。

ちなみにこの「ステレオ円盤再生機」がFM放送に使われていたのは80年代後半まで。1982年にCD元年が訪れるとともに、以降は徐々にCD録音に切り替わっていったとされています。

FM放送から生まれた、ロングセラーモデルMCカートリッジを解剖。