スタンダードの進化系が条件。
初夏に着たいのは、気品と個性が際立つ6ブランドのニュアンスシャツ
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edit&text_Marina Haga / styling_Nobuyuki Ida / photo_Keisuke Kitamura / hair&make-up_Kentaro Katsu / model_Leo(BE NATURAL)
究極に普通でもヒトクセある、シャツのニュースタンダードフィットとは
梅雨が開けたらこれから数ヶ月続く亜熱帯な日本の夏。暑さに耐えかねて毎年Tシャツと短パンの快適なセットに落ち着いてしまう人も、ライトなドレスアップを見せたい時に便利なのがシャツ。中でも今シーズンは、クラシックをベースにディテールやシルエットで捻りを加えたニュアンスシャツが豊作です。今回は、快適さと清涼感という季節感はもちろん、従来のシャツの概念を進化させた6ブランドのニュアンスシャツをピックアップしました。
ただビッグなだけじゃない都会的なシルエット
HED MAYNER(ヘドメイナー)
宗教着やテーラリング、ミリタリーにスポーツとあらゆる要素がミックスされた、イスラエル発の[HED MAYNER(ヘド メイナー)]の品良く“ドレスダウン”するのに適したシャツ。オーバーサイズでも、背面にプリーツが施されており、緊張感とリラックス感が良いバランスを保っています。後ろ身幅が前より長く、アンバランスなシルエットはランダムにボタンを留めて動きを付けて着るのもおすすめです。
夏に欠かせないストライプパターンをモダンに
OUR LEGACY(アワー レガシー)
[OUR LEGACY(アワー レガシー)]のアイテムの中でも比較的大きなサイジングで仕立てられたこちらは、よく見るとボディがストライプ柄、袖の部分がチェック柄にブロッキングされたデザインセンスがニクい一枚。ボクシーなシルエットがクラシックなテーラリングにモダンさをプラスし、親しみやすい表情にアレンジされています。いわゆる“カジュアル”にはならない上質な日常着です。
デイリーからドレスアップまで幅広いスタイルをカバー
Sans Limite(サンリミット)
シンプルであるがゆえ差別化が難しいシャツを、ゆるさのあるサイジングで独特のシルエットで仕立てているのが、[Sans Limite(サンリミット)]のワイドスプレッドカラーシャツ。高級ドレスシャツの製法を継承しながらも、襟型に合わせてディテールを調節しているのがお見事。ガシガシ洗えるブロード生地で洗いざらしでカジュアルに着ても、ビシッとプレスしてドレスアップしても使える振り幅が魅力です。
現代の手仕事による究極のデザインシャツ
BOURRIENNE (ブリエンヌ)
夏のプライベートなドレスアップはこれ一枚で十分な、シャツ専業ブランド[BOURRIENNE(ブリエンヌ)]のプラストロンシャツ。緻密なプリーツやステッチなどはすべてハンドメイドによるもので、繊細な胸元の装飾は圧巻の美しさ。白一色にまとめられたクリーンな一枚は、イタリア職人のトラディショナルな手仕事シャツとも風合いが異なり、明確な高級感があります。カジュアルダウンは、ブランドのLOOKを参考に。
正面・側面・背面と全方位の美しさを実現
JAN MACHENHAUERI(ヤン マッケンハウアー)
デンマークはコペンハーゲンより、北欧文化を感じる[JAN MACHENHAUERI(ヤン マッケンハウアー)の胸ポケット付きレギュラーカラーシャツを。佇まいはベーシックでも、立体裁断によるドレープや袋縫いによるシームなどのディテール使いがノーマルではなく、この静かに主張するさり気なさはまさに趣味が良い大人に最適。淡いブラウンは水彩画の具を表現した色彩で、柔らかい表情に魅せてくれます。
お洒落心を刺激するアンバランスなクラシック
Marvine Pontiak (マーヴィンポンティアック)
アイビールックを代表するクラシックなB.D.シャツも[Marvine Pontiak]のコンフォートなオリジナルパターンでアレンジをすれば、慣れ親しんだシャツの表情も新鮮に。剣先は長めでベーシックは踏襲しつつも、肩幅と身頃ともにリラックス感がある斬新なシルエット。長めの袖をロールアップしたり、インナーとの合わせをアレンジするなど、着方次第でモダンに変わる自由自在な一着です。