1デザインに3パターンの素材でアプローチ。マテリアルで印象を操作するシンプルウエアの新機軸

edit&text_Marina Haga / styling_Nobuyuki Ida / photo_Erina Takahashi

近頃のファッションの流れの一つにある、オーセンティックなアイテムを上質な素材でヒネリを効かせて装うという思考性。ひとつのデザインに対して複数のマテリアルでアプローチをするドイツ発の実験的なブランド［POLYPLOID（ポリプロイド）］のアイテムは、そんな今の時代感覚にハマりそうです。

コレクションは、水洗いし小ジワをつけたオフホワイトの英国産ナチュラルコットンで製作される「A」、素材やディテールをアップデイトした「B」、「C」という3つのカテゴリで構成。素材やカラーを変換することで独自の雰囲気が加わり、無機質に感じたりモードに感じたりと洋服の多様な表情を楽しめます。デザイナーがミリタリーを得意とすることもあり、パターンやディテールの根底にはワークウエアがありつつも、シブすぎずモダンに印象を操作しているのがお見事。サイズは1〜4展開で、体型を問わず男女ともに着用することが出来ます。

左のホワイトの一枚は定番の「A」、右のブラックは実験的な「B」のライン。