工業パーツから発想された［BP.］のインセンスホルダー

edit&text_Marina Haga / styling_Akiyoshi Morita / photo_Kengo Shimizu

モノを集める時代だった20世紀に対して、モノを持たない時代と言われている21世紀。そんなシンプルライフを理想とする昨今のムードに沿ったモノ作りをしているのが、店舗や住宅の内装デザインを手がけるデザイン会社「phyle（ファイル）」のオリジナルブランド、［ブルー プリント］です。

工業パーツなどの既存品を再構築して、新たなアイテムに生まれ変わらせるという、エシカルかつミニマリスト的志向を持つ同ブランドのクリエーション。こちらの「インセンス ホルダー」もマグネットを巧みに使用することで、壁掛け、横置き、縦置き3WAYで使える仕様になっています。

また、細いパイプ穴から煙を出して視覚的に楽しむという発想も、パーツを原点として考えられたものであり、本来の用途とは異なる機能の見い出し方に創造の可能性を感じます。他にも、機能美を考慮いた斬新なアイテムがラインナップしており、そのユースフルなアイディアは日常の暮らしのヒントにもなりそうなので、今後注目です。