環境に配慮した素材でアップデートした、［パタゴニア］の新定番「ウーリエステル・フリース・ジャケット」。

edit&text_Yukihisa Takei / styling_Nobuyuki Ida / photo_Kengo Shimizu

数あるアウトドア・ファッション・ブランドの中でも、常にパイオニア精神と環境に対する配慮を怠らない［パタゴニア］。リサイクル・ペットボトルを使ったフリースなど、環境に配慮したプロダクト生産などの行動も非常に早かった同社ですが、こちらの「ウーリエステル・フリース・ジャケット」も［パタゴニア］らしいストーリーのある一品。

リサイクルウールを使うことで生まれた素材の表情も魅力。

同社の定番フリースの「スナップT」よりも歴史的背景があるというこちらのモデルは、フリースやシンチラなどの素材もなかった1970年代の「パイルジャケット」という製品をモチーフに作られたもの。今回、この素材には［パタゴニア］の定番素材でもあるポリエステルフリースに、リサイクルウールを混紡するという新しい技術が使われています。2015年には動物福祉と土地管理の観点から一時的にウールの調達を停止するという決断をした［パタゴニア］。その間に環境に優しいリサイクルウールと化繊のミックスによって、軽く、保温性がありながら汗を閉じ込めず、匂いも吸着されないという新素材・ウーリエステルを開発していたというわけです。

混紡することによって生まれた色合いや肌触りも素晴らしい、［パタゴニア］の新定番です。