「あの店の定番品」
―「LAMY Tokyo Aoyama」で探すペン3選―
話題のニューアドレスから老舗名店まで。あの店のスタンダード・アイテムを厳選。
edit&text_Marina Haga / photo_Kiyono Hattori
デジタルデバイスの進化に負けず劣らず、革新的なアイテムが相次いで登場している文房具マーケット。利便性を高めたプロダクトは、作業の効率を挙げ “大人の文房具”として注目されています。
文具の歴史を辿ってみると、それは今に始まったことではなく、ファンクションビューティを体現したドイツの老舗筆記具メーカー、[LAMY(ラミー)]のコンセプトにも通ずるところがありました。
今回は、日本で唯一のフラッグシップストア「ラミートーキョーアオヤマ」で、今使いたい筆記具の新定番を3つ教えてもらいました。
1.ブランドの原点であり、永遠のロングセラー「LAMY 2000(ラミー 2000)」
966年に[ラミー]の最初のプロダクトとして発表されたにもかかわらず、“西暦2000年になっても愛されるようなプロダクトを”のコンセプトのもと製作された未来の1本。さらに後世となった現代から見てもデザインが洗練されており、未だにフューチャリスティックな佇まいさえ感じます。ボディは樹脂とステンレスのコンビネーション。「ラミー 2000」の象徴である万年筆は、小さなペン先が特徴で、ボールペン感覚のスムーズな筆記を実現してくれます。
2.未来のベストセラーとなるべくして生まれた「LAMY aion (ラミー アイオン)」
ブランド創業から現在まで社内にデザイナーを構えず、さまざまな分野で活躍するプロダクトデザイナーを招集し、バウハウスの概念のもと筆記具をクリエイトする方法をとっているのも[ラミー]の特徴の一つ。ひとつひとつの商品開発に数年の歳月をかける[ラミー]から2017年に久しぶりに登場したこちらの「アイオン」は、家具で有名なプロダクトデザイナー、ジャスパー・モリソン氏によるもの。カジュアルとハイグレードの中間という絶妙な立ち位置の同ラインは、ビジネスユースにもぴったりです。
3.携帯派にぴったりな全長92mmのコンパクトサイズ「LAMY pico(ラミー ピコ)」
「ラミー 2000」や新作「アイオン」のスタイリッシュな雰囲気とは一転、愛らしいルックスの「ラミー ピコ」。ノックしたときに長さが伸びる機能性や、ロゴ部分の突起がストッパーとなり転がらない画期的な設計で、2002年には「デザインプラス最優秀賞」をはじめとする数々のデザイン賞を受賞。デスク周りを彩る華やかなカラーは、プレゼントにもおすすめです。
一つひとつのデザインやパーツにミニマムに見せるためのアイディアを凝らした[ラミー]のプロダクト。店舗で実際にペンのグリップにぎって書き心地を試してみるだけで、文具に対する価値観が変わりそうです。
LAMY Tokyo Aoyama 東京都港区北青山3-5-8 TEL:03-6721-0771 http://www.lamy.jp