夏の足元にはエレガンスを。
服好きがたどりつくシューメーカーの快適な革靴
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edit&text_Marina Haga / styling_Yuto Inagaki / photo_Keisuke Kitamura / hair&make-up_Kentaro Katsu / model_Leo(BE NATURAL)
サンダルとスニーカーだけじゃない夏の足元の新たな選択肢
夏の足元のスタンダードと言えばイージーに履けるサンダル。もしくは、スニーカー全盛のこのご時世、通年通してスニーカー一辺倒という人も多いのでは。薄着になりカジュアルな装いが増えるシーズンだからこそ、足元にはさり気なくエレガンスを残すのが有効。そこで今回は、身に着けたときの心地良さとドレスアップ効果を考慮して選んだ、クラフトマンシップあふれる夏革靴を5足ピックアップ。エレガンス復活の気運の今シーズン、軽妙なドレスアップを試みては。
クラシック+αを実現した静かに主張する個性派
[カルマンソロジー]の「ギリーブローク」
古くはスムーズなフィッティングと濡れてもすぐに乾かせるという生活上の用途から、デザイン性のある鳩目と舌革なしの独特なフォルムに仕上げられた「ギリーシューズ」。そんなクラシックなスタイルを継承し、アートピースのような佇まいに仕上げているのがファッション関係者のファンも多いニューカマー、[カルマンソロジー]です。その優美な佇まいの理由は、ベーシックを踏襲しつつも、1mm単位でこだわったボリューム感やトゥの形状などのオリジナルアレンジにあり。新旧の時代感覚を巧みに捉える、色気とユーモラスを備えた一足です。
ベーシックなスタイルにさり気ないスパイスを効かせるなら
[ビームスF]×[クロケット&ジョーンズ]の「ブリムストーン」
[CROCKETT&JONES(クロケット&ジョーンズ)]の[BEAMS F(ビームスF)]国内エクスクルーシブモデルは、往年の英国ビスポークシューズを思わせるブラウンスエードのバタフライローファー。当時のアーカイブであった木型「302」を採用しており、交差されたフロントの装飾や少しボリュームのあるトゥが高品位かつエレガント。スエードの質感と個性的なデザインは、スーチングからラフな服装にも無理なく溶け込みます。レザーのなじみの良さを肌で感じられる素足履きがおすすめ。
正統派なのに意外性が新鮮に映えるシグネチャーモデル
[クイルプ バイ トリッカーズ]の「メリージェーンシューズ」
ラウンドトゥのボテっとしたフォルムでレディース的な要素が効いた[QUILP by Tricker’s(クイルプ バイ トリッカーズ)]のメリージェーン。アイコニックな見た目に反して、ワイズは小さく設定されているため、足に沿うようにフッティング。屈強なレザーとコバがデザインポイントとなった愛らしい一足は、ショートパンツからキレイめトラウザーズ、ヴィンテージまで幅広く活躍し、足元にポップなアクセントを与えてくれます。
ドレスとリゾート感がブレンドされたハイブリットシューズ
[エンダースキーマ]の「ハンドメッシュチップ」
ベジタブルタンニン鞣しのゴートレザーを短冊状に裁断し、インドの伝統技術によって手編みして作られた手の込んだ一足。通気性がよく素足になじむデザインでサンダルのようにイージーな履き心地であるにもかかわらず、デザインはウィングチップとドレスな顔つき。エスニックなムード漂う一足は、素足はもちろん「safe socks」などのカラフルなソックスを履いた足入れが似合います。
クラフトマンシップの重みが存在感に表れた快作
[フォルメ]の「ミドル オープン ストラップ」
靴作りを地場産業とする浅草の地で日本人に合うフィッティングのシューズを作り続けている[forme(フォルメ)]。ヴィンテージのフットボールシューズを原型にしたこちらのシューズは、しっかりとハリのあるベビーカーフを使うことで、ストラップシューズ特有の可愛らしさを払拭した重厚感のあるモデル。見た目の美しさだけでなく、日本人に合う甲が高めの設計で、気軽な外履きとしてドレスアップを叶えてくれます。