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古着はOK? これからのファッションは買い方が鍵。
テクスト デザイナー、石川俊介さんが新しい買い物の価値観を指南【前編】

 

2.いまこそ消費者が変わるタイミングな理由

ブランドのタグにはプロダクトに使用されているサステイナブルな素材に関するテキストが。一読するだけで、壮大なプロセスを踏んでアイテムが作られていることが実感できます。

 

日本のアパレルの川上が変わりはじめている

服を購入する消費者からすると、企業のサステイナブルな取り組みはメディアや店頭で教えてもらうことをきっかけにしかあまり知識を入れる機会が乏しいのが事実。そんな中、現時点の日本でのアパレルにおけるサステイナブルな取り組みはどう変わってきているのか。[MARKAWARE(マーカウェア)]での物作り同様に、今回の[テクスト]でも自らが現地の牧場に赴くなど、“Farm to Closet(農場からクローゼットへ)”な物作りをしている石川さんに現状を伺うと、ファッションの現場と一緒に日本の消費者が変わるタイミングがきていることを示唆できました。

 

「2年前ぐらいまでは原料の生産現場の人にサステイナブル関連の話をしてもいまいちピンときていなくて、無理やり説明して作ってもらっていた感じでした。それが、今年ぐらいから生地屋さんでもサステイナブルのラインを開発する工場が生まれたり、生産現場の人の意識が徐々に変わり始めたんです。この大きな理由の一つには、サステイナブル先進国であるヨーロッパのメーカーが、エシカルマインドがあるものしか買わなくなっている事実があり、ビジネスを起点に価値観が変化しはじめています」(石川さん)

 

環境の異変は天気が物語っている

今から約30年前に放送されていた「仮面ライダーBLACK RX」にショッカーが人工の太陽を東京上空に出現させ、人々を蒸し殺すというエピソードがありました。その設定気温が現代の日本の夏と同じ38度。あくまで作り話であったものが現実になり、目に見える形で地球に異変が起きています。

 

「今の天候の異変が単純な地球の周期の話なのかって言ったら、エネルギー産業をはじめ人為的な行動によって起こっているのは間違いないんで、一人一人が何らかの形でアクションを起こすフェーズにきています。そもそもエネルギー産業の次に環境に負担をかけているファッション産業であり、そこに大きく加担しているのは間違いないので、まずは身近な物の選択から変えていく必要があります」(石川さん)

 

【後編】に続く

 

 

 

石川俊介(Shunsuke Ishikawa)
EXISTENCE co.,ltd 代表取締役/ [MARKAWARE]デザイナー。1969年生まれ。2001年にレディースブランドの[marka(マーカ)]をスタート。2003年からメンズラインをスタートし、2009年に[MARKAWARE]と[marka]の2ラインを展開。他ブランドのディレクションも手がけるなど多方面で活躍している中、2019年秋冬シーズンより、サステイナブルに特化したユニセックスライン[Text]をスタート。

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