歴史に残る1冊が誕生。キム・ジョーンズによる［ディオール］クロニクル『THE DIOR SESSIONS』

edit&text_Marina Haga

写真家のニコライ・フォン・ビスマルクとタッグ

格式ある一流メゾン［DIOR（ディオール）］に、スポーツテックやトラックスーツなどでラグジュアリーなストリートスタイルを提案し、旋風を起こしたキム・ジョーンズ。そんな彼が、写真家のニコライ・フォン・ビスマルクとタッグを組み、1年目のクリエイションをまとめたクロニクル的写真集『THE DIOR SESSIONS』 をリゾーリ社からリリースされます。

プロジェクトの発端は、キム・ジョーンズとニコライ・フォン・ビスマルクが昨年にロンドンのハイドパークを散歩中に思いついたもので、アートやスポーツ、映画やファッションの世界を代表する錚々たる顔ぶれが、ポートレートに並びます。

それらの写真は、クリエイターが相互に繋がり、 音楽、ファッション、アートといった異なるメディアが序列なく交錯した現代社会の多面性を表現したようで、業種や垣根を超える［ディオール］のファッションのパワーを見せつけています。キム・ジョーンズが［ディオール メンズ］でのデビューを飾ったショー前夜から切り取られており、被写体たちは時代を超え、流れゆく歴史の一部として後に残っていきそうです。
写真集の収益はキム・ショーンズとニコライ・フォン・ビスマルクが関心を寄せる慈善団体「ティーンエイジ・キャンサー・トラスト」に寄付されるとのこと。ファッションを通じて小さな善意が生まれていくところも注目です。

80名以上のセレブリティ、文化人たちのポートレイトの他に、『アナザー・マガジン』のファッション担当ディレクターであるアレキサンダー・フュリーのエッセイもファンならチェック必至。気になる人は下記より詳細の確認を。