-六本木「スーベニアフロムトーキョー」で探す新しい東京土産- EVERMADE的「専門店の定番品」
イマジネーションの宝庫。アートなスーベニアショップで今買うべき新定番教えてもらいました。
edit&text_Marina Haga / photo_Kiyono Hattori
美術館に行くと必ずと言っていいほど、その隣に併設されているミュージアムアショップ。いわゆる雑貨屋とは異なる目線でセレクトされたデザインプロダクトは見ているだけで胸が高鳴るもの。そんな美術館の数だけ存在するミュージアムショップの中でも、275平米という規模とミックス感のあるセレクトで異彩を放っているのが六本木、国立美術館内にある「スーベニアフロムトーキョー」です。
通常のミュージアムショップといえば、収蔵品とリンクしたアイテムを並べているところが多い中で、世界中のデザインアートはもちろん、最新からトラディショナル、キッチュから上品なアイテムまで、テンションの異なる東京らしい刺激的なアイテムを見ることが出来ます。
今回はさまざまなカルチャーのミクスチャーで構成が魅力の「スーベニアフロムトーキョー」で、今チェックすべきミュージアム土産の新定番を教えてもらいました。
1.不思議で愉快な表情が愛くるしいモンスター「Peloqoon(ペロクーン)」のぬいぐるみ
フィギアを集める感覚でコレクトしている男性のファンもいるという、人形作家の森川まどかさんが手掛けるぬいぐるみ「Peloqoon(ペロクーン)」。すべてハンドメイドのため、目や鼻、角などで使用するパーツや毛並みが異なる唯一無二のモンスターです。「スーベニアフロムトーキョー」では常設で展開されていますが一つひとつ表情が異なるので、その出会いも一期一会。気に入ったモンスターはすかさず購入しておくべし。
2.南伊豆の自然に囲まれた生活環境の中で生まれたデザインユニット[TARASUKIN BONKERS(タラスキンボンカース)]のデザインバッグ
農作物を入れる網や流木、ロープなど自然と工業的なエッセンスを掛け合わせたアイテムを作る [TARASUKIN BONKERS(タラスキンボンカース)]の「みかん網の手提げ」。都会ではあまり見ることのない素材使いは、南伊豆で生活する人たちが日常で実際に使っている道具から着想したものであり、まさに用の美。そんなオールドスクールなインプットから生まれたアイテムにもかかわらず、身に着けるとモダンに仕上がります。
3.映画『旅するダンボール』でグッと知名度を上げたアーティスト [Carton(カルトン)]のグッズ
昨年末から全国順次公開されている映画『旅するダンボール』きっかけに、幅広く活動している[Carton(カルトン)]の島津冬樹さんですが、「スーベニアフロムトーキョー」では2016年以前から彼の活動に目を向けその魅力を発信しており、同店を象徴するアーティストの一人。店内で紹介している「TOKYO CARD BOAD」のシリーズは都内で集めたダンボールを使って作られており、裏地表地のコンビネーションや誰かのサインなど、男心を刺激するディテールが詰まっています。
4.ファニーフェイスやおとぼけ顔など、福田十糸子さんの十人十色な張子「どんぐり」
日本の民藝もセレクトしているのも「スーベニアフロムトーキョー」の魅力。中でも一度購入するとついつい集めてしまいたくなるアイテムが、作家の福田十糸子さんによる人格を感じさせるシュールな置きものです。宮沢賢治の『どんぐりと山猫』の中に出てくる「どんぐり」をイメージして作られたもので、体型も顔もバラバラ。ただ飾るだけでなく、顔を眺めて「この子はこんな子?」と想像を巡らせてみては。
5.円と直線のみで構成された図柄によりエレメントで作られた[HIROCOLEDGE(ヒロコレッジ)]の手ぬぐい
海外のお客さんも多い「スーベニアフロムトーキョー」でも好評なのがアーティスト、高橋理子さんが手掛けるプロダクトレーベル[HIROCOLEDGE(ヒロコレッジ)]の手ぬぐい。過去に[FRED PERRY(フレッド ペリー)]とコラボレーションをするなどアパレルとも親和性があるブランドの1枚は、どこかモードで小粋。吸水性と速乾性が良い手ぬぐいはタオルに代わる新たなギフトアイディアとしても最適です。
商品数も多くバッググラウンドの濃いアイテムを揃えたミュージアムショップを隅々まで見るには半日はかかりそう。個性の強いアイテムがぶつかり合う刺激的な空間は、“美術館のついで”ではなくわざわざ足を運んでみる価値がありそうです。
スーベニア フロム トーキョー 東京都港区六本木7-22-2 国立新美術館 B1F TEL:03-6812-9933 営業時間:10:00~18:00(金曜日のみ20:00まで) 毎週火曜日定休(祝日又は休日に当たる場合は開館し、翌日休館) http://www.nact.jp/museumshop/index.html