Twitter
Couldn't connect with Twitter
Top

今使いたい、アメリカの定番食器 vol.2

アンディ・ウォーホルの愛用品からブルーボトルコーヒー採用のブランドまで。

食卓をアメリカンダイナーにするアメリカ老舗ブランドのテーブルウェア

 

edit&text_Marina Haga / photo_Kazushi Toyota

村上春樹特集でも垣間見られたプレッピールックにはじまり、ミッドセンチュリー家具やアウトドアギア、ハイカロリーなフードに至るまで、我々の日常に定着しているアメリカンなライフスタイル。ポップでヘビーデューティーな魅力を持つアイテムはどんなシチュレーションでも使い勝手が良く、それはカジュアルなテーブルウェアにおいても同様です。

前回実施して人気を博した企画のvol.2となる今回は、歴史があっても“日本では認知度が少数派”な老舗ブランドの定番にフォーカス。アメリカ国民もプロの料理人も認めるデザイン性とタフさを備えたEVERMADE.的アメリカの業務用食器を集めました。

1. International Tableware Inc. / インターナショナルテーブルウェアインク

業務用食器と思いきや、ラインは職人によるハンドペイント

(上から時計周りに)パスタプレート 大 ¥2,700+TAX、スモールプレート ¥650+TAX、カップ&ソーサ ¥930+TAX (すべてcdc generalstore TEL:076-483-3266)

映画の食卓シーンの影響からか、日本人の大多数が思い描くアメリカンダイナーの象徴と言えば、ライン入りプレート。こちらは1986年創業の[インターナショナルテーブルウェアインク]のもので、米国では大衆的な位置づけのブランドながら、日本への流通はごく一部のショップのみというレアなプロダクト。オフホワイトに入れられたノスタルジックな深いグリーンのラインはすべて職人によるハンドペイントで、手仕事のあたたかな風合いを感じることが出来ます。

 

2. VICEROY / ヴァイスロイ

よく見るようで他とは違う、アメリカンダイナーの理想型

(上から時計周りに)オーバルプレート 40cm ¥4,000+TAX、オートミール ¥800+TAX 、マグ ¥700+TAX、スープ ¥1,000+TAX(すべてcdc generalstore TEL:076-483-3266)

1847年にアメリカで創業された「ULTIMA社(ウルティマ)」の業務用食器ブランド、[VICEROY(ヴィセロイ)]のテーブルウェア。オールドスタイルなデザインは一見すると[インターナショナルテーブルウェアインク]のものと似ているようにも思えますが、こちらの方がいくらか重量感があり、肉厚に仕上げられています。アイボリーのストーンウェアに濃淡の異なるグリーンのラインのボディは、ウッドテーブルやテーブルマットとのコーディネイトにも相性が良く、キッチンに重ねて置いてもお洒落に映えます。

 

3. HOMER LAUGHLIN CHINA / ホーマーラフリン チャイナ

アンディ・ウォーホルもご愛用。米軍も認めた実直で質実剛健なテーブルウェア

(右上から時計まわりに)プレート M ¥1,450+TAX、ブイヨンボウル ¥950+TAX、シリアルボール ¥1,100+TAX、カップ ¥1,100+TAX、ソーサ ¥750+TAX(すべてP.F.S. PARTS CENTER TEL:03-3719-8935)

優れた強度と耐久性から、軍をはじめとする政府機関への納入も行っている1871年創業の全米最大の陶磁器メーカー[HOMER LAUGHLIN CHINA(ホーマーラフリン チャイナ)]。アメリカの家庭用業務用食器のスタンダードであり、[Fiesta(フィエスタ)]の食器を製造しているということでも有名です。厚みと密度がある“THEアメリカン”なデザインはかのアンディ・ウォーホルも愛用していたとのことで、食卓にサーブするだけで独特な存在感を放ってくれます。

4. Heath Ceramics / ヒース セラミック

ブルーボトルコーヒーも採用。一式揃えて米国のファインダイニング気分を味わう

クリーマー ¥6,000+TAX、サラダプレート ¥5,800+TAX、デザートボウル ¥4,800、ミニプレート ¥3,500+TAX(すべてPlaymountain TEL:03-5775-6747)

ファインダイニングや「BLUE BOTTLE COFFEE(ブルーボトルコーヒー)」のようなカジュアルなカフェまで全米のあらゆるフードシーンで見られる、1948年創業の老舗ファクトリーブランド[Heath Ceramics(ヒース セラミック)]。日本の陶磁器にも通ずる見た目ですが、その製法はロクロによるものではなく、型に流し込んで行っているとのこと。マットな質感とアースカラーを基調にカラーラインナップが豊富なので、異なる色を揃えて食卓を彩ることが出来るのも同ブランドならでは。創設者のEdithによるオリジンピースは「MoMa」のパーマネントコレクションになっており、コンテンポラリーなテーブルウェアとして日本でも認知を広げています。