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野口強が語るデニムスタイル論
そしてMINEDENIMについて。

“気持ちとしては「今の定番」ですよね。

やっぱりファッションは生モノですから。”

野口強の“定番論”

野口 : こないだ別のブランドと「ブーツカット」の話になったんだけど、今の時代のブーツカットは難しいですからね。昔の「517」とか「スタプレ」みたいなのじゃなくて、極力ストレートに見える微妙なブーツカットじゃないと、みんな穿かないと思う。自分もあまり抵抗ないと思っていたら、「よし、今日はブーツカットにしよう」と思って朝穿いたのに、「あれ? なんか古臭いかな」ってなったし(笑)。それはもう古いのを穿いているからなんですよね。進化したものを提案すれば違うと思う。

EM : 自分の中でも定番だと思っていたものが、ある朝「あれっ?」ってなる、あの感覚は何でしょうね。やはり定番も時代によって変わるということですよね。

野口 : そうそう。よくみんなで話すのは、「昔のものって取っておくけど、実際着ない(穿かない)よね」って。

EM : もう「これは一生モノ」みたいな、昔の雑誌が使っていたようなフレーズは我々メディアも使えなくなってきている気がします。それでも野口さんがずっと愛用しているものはありますか?

野口 : ずっと着ていると言えば……、[Lewis Leathers(ルイス・レザーズ)]あたりかなあ。あとはまあ[501®]に、[HERMES(エルメス)]のピーコート……。いや、でもこの間久しぶりに着てみたら、形はベーシックだけどサイズ感が気になったな。

EM : サイズ感問題ですね。そして“それがファッション”なんですよね。だからもう「永遠の定番を作ろう」という風には。

野口 : ならないよね。だから[マインデニム]でやっていることも、気持ちとしては「今の定番」ですよね。やっぱりファッションは生モノですから。

最終ページは、「野口強の“デニムスタイル論”」について