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シリーズ「定番再考。」特別編
いま再びWILD THINGSの
デナリジャケットを語ろう。

“アイテムにもストーリーがあるし、

僕らにもストーリーがある。”

ちなみに「ビームス」と[ノンネイティブ]は、元・「ビームス」のスタッフだったという藤井さんのキャリアも影響している部分もあり、これまでも共同でいくつものプロダクトを手がけるなど、長年親交を続けて来た間柄。今回のモデルもそういう関係性の中から生まれて来たものと言えそうです。

「『ビームス』の人とはよく、『次に一緒に作るなら何だろう』という話もしているんです。その中で[ワイルドシングス]の名前が出て来るのは当然で。中田くんも次は『デナリジャケット』をやりたいと言っていたんですけど、やっぱりそこは“現代におけるデザイン”で作りたいと思ったし、昔から高級なモデルでもあったので、そういったところもちゃんと伝えられるものにしなければいけないよねと、デザインなどを模索していたんです」(藤井さん)

そこで話に登ったのが、日本では2016年から「ビームス」とパートナーシップを結んだ「ピルグリム サーフ+サプライ」の存在。藤井さんの考える新しい「デナリジャケット」を作ろうとするとある程度の高額商品にもなるだけでなく、機能素材供給の問題もあって大量生産も出来ないため、店舗の多い「ビームス」の中では実現が難しいと考え、「ピルグリム サーフ+サプライ」と[ノンネイティブ]の直営店でもある「ベンダー」およびECサイトの「カバーコード」のみでの取り扱いにすることで、その価値を伝えたいという考えが合致しました。

「その話をもらった時に、すごく意味があるなと思いました。『ピルグリム』もアメリカのイーストコースト(東海岸)のサーフやアウトドアをベースにしたショップで、[ワイルドシングス]も東海岸のニューハンプシャーで生まれたアウトドアブランド。それを日本の『ピルグリム』で、しかも関係性の深い[ノンネイティブ]の藤井さんが手がけたものというのは、すべてが繋がっていると感じたんです」(ピルグリム サーフ+サプライ 泉さん)

「ピルグリム サーフ+サプライ」のディレクター・泉さん。日本における「ワイルドシングス」の知名度と人気に驚かされているそうです。

「もし僕らが勝手に作ったら、アイテムに思い入れの深い藤井さんみたいな先輩方から『お前ら分かってねえな』と言われるかもしれないし(笑)。でも、こうして元『ビームス』でもある藤井さんに手がけてもらったものを、『ピルグリム』という背景のある場所で展開できるという充実度が大きいですよね。アイテムにもストーリーがあるし、僕らにもストーリーがあるので」(ビームス 中田さん)

「出来上がったモノに自信はあったけど、安くはないものなので、実はそこまですぐに売れるとは思わなかった(ピルグリム サーフ+サプライ 泉さん)」という2017年モデルでしたが、主に昔の「デナリジャケット」の価値を知る人がその“新作”を買い求め、店頭からは1日でなくなってしまったそうです。

「昨年の段階で基本的にすべてをやり直しています。クルマで例えるなら、昔のポルシェのデザインを使いながら、中身だけ現代仕様にするようなことですよね。もちろん原型があってのものですけど、パターンやシルエットも大幅に変えているし、使っている素材も僕がいま[ノンネイティブ]で取引きしているところから最高のものを取り寄せて、当時のものより機能的にも優れたものに変えています。ただ、もちろん随所に『デナリジャケット』らしさは残すようにしています」(藤井さん)

昨年即完したこともあり、今年も同じ仕様で登場するかと思いきや、2018年モデルは実はさらにアップデートしているそうです。

素材には英国BHA社が開発した延伸PTFEラミネートの技術 「Direct Ventingシステム」の防水透湿素材「eVent®」(独自の技術「Dry System」を駆使し、汗を外に放出しウェアの内側をドライに保つ画期的なファブリック)を採用。完全防水にするために、アメリカ製のデナリジャケットには施されていないシームテープ処理も施されている。

裏地には某有名イタリアのダウンメーカーが使用している光沢のある保温性の高いファブリック「DICROS」でその中綿をキルト。中綿にはU.S. ARMYのECWCS GEN3 LEVEL7ジャケットにも搭載されている、カシミヤ繊維の半分の太さの綿を使用した最高ランクのPRIMA LOFT®ゴールドを採用。波型のキルトステッチもオリジナルモデルに忠実に再現。

また、今回藤井さんらしいこだわりは、袖部分のベルクロの位置を変えたこと。これは、原型の「デナリジャケット」や昨年のモデルまでは、袖とフロントのベルクロがくっついてしまうところを解消したもの。自ら使うことで、そのプロダクトをアップデートさせる手法は、まさに藤井さん流のデザインの真骨頂と言えます。

前作モデルでも気になっていた袖口のベルクロの位置を今シーズンは変更。

「『デナリジャケット』って、いま巷で人気のあるダウンみたいに分かりやすいブランドのパッチが付いていたりするわけじゃないので、その価値やストーリーまで含めて好きになってくれる人にしか分からない種類のものなんですよ。でも、一度手に取ってもらえば、きっとその良さは伝わるんじゃないかなと思います」(藤井さん)

「他のショップはそう思わないと思いますけど、『ビームス』にとってはアウターの代名詞とも言える存在です。『デナリジャケット』の完成されたデザインに対するリスペクトが根底にちゃんとあって、それに何を足せば“今のもの”になるのかを実践できたアイテムになっていると思います」(ビームス 中田さん)

定番としての良さを知る人たちが集まって、随所をアップデートすることで新定番としての魅力を持ち得た[ノンネイティブ×ワイルドシングス]の「デナリジャケット」。改めてその存在にに気づいた人や、初めてこのジャケットを知る人も虜にしてしまう魅力が詰まった逸品です。

nonnative × WILDTHINGS EXPLORER PUFF JUMPER “DENALI” NYLON TUSSER WITH eVENT® 3L

ボディを同色でまとめたモデルは3色展開。左からOLIVE、TAUPE、BLACK。

肘から袖の部分と肩に切り返しの入ったモデルは、左のTAUPE・BLACKが「vendor」と「COVERCHORD」限定色。右のOLIVE・BLACKがPilgrim Surf+Supply限定色。

首元まで立ち上がっているフードも、立体的なパターンを採用。胸のロゴネームは各生地色に合わせることにより、より都会的なイメージに。これは本企画だけのスペシャル仕様。

アイテム詳細

nonnative × WILDTHINGS EXPLORER PUFF JUMPER “DENALI” NYLON TUSSER WITH eVENT® 3L
¥120,000+TAX
素材:表地: eVent NYLON TUSSAH  組成: NYLON 100%
裏地: DICROS DNA Light キルト加工組成: NYLON 100%
中綿: PRIMALOFT 200g
カラー:TAUPE / OLIVE / BLACK / TAUPE・BLACK (vendor,COVERCHORD限定)/ OLIVE・BLACK(Pilgrim Surf+Supply限定)
生産国:日本
発売予定日: 2018年12月15日
取扱店:
COVERCHORD https://coverchord.com

vendor NAKAMEGURO
東京都目黒区青葉台1-23-14
TEL : 03-6452-3072
http://vendor.co.jp

Pilgrim Surf + Supply
東京都渋谷区神南1-14-7 1F
TEL : 03-5459-1690
https://pilgrimsurfsupply.jp

photo_Ko Tsuchiya

過去の「定番再考。」の記事はこちら↓
Vol.01 ニューエラのヤンキースキャップ

シリーズ 「定番再考。」 Vol.01 ニューエラのヤンキースキャップ


Vol.02 デノンのターンテーブル

シリーズ「定番再考。」 Vol.2 デノンのターンテーブル


Vol.03 ザ・ノース・フェイスのレイヤリング・アイテム

シリーズ「定番再考。」 Vol.03 ザ・ノース・フェイスのレイヤリング・アイテム