3-3-20って知ってる? ツウな30代・40代がこぞって共感する、スニーカー界の新参者
スニーカー界の新参者なのに大人が親しみを感じる理由とは
歳をとるほど自分の好きなものが厳選され、特にスニーカーにおいてはフリークじゃない限り、ストイックに自分の定番やそのアップデイトモデルを履きまわしている人は多いのでは。そんな中、高感度セレクトショップでの取り扱いや、『UOMO』(集英社刊)の12月号にて『東京スニーカー史』(立東舎刊)の著者である小澤匡行さんのリコメンドもあり、口コミでじわじわと広がりつつあるスウェーデン発のスニーカーブランド[3-3-20(スリースリートゥエンティー)]をご存知ですか。革靴であり運動靴でもあるような絶妙なルックス、ローテクでも高級レザーによる履き心地の良さなどクオリティが好評ですが、上陸したばかりのブランドゆえ、未だに謎が多いのも事実……。
そこで、EVERMADEではデザイナーの、Samiにインタビューを決行。彼のクリエーションやブランドの空気感を知ると、ツウたちが「分かってるよね」と太鼓判を押している理由が見えてきます。
スケーターだったからこそ、足元を担う何かがしたかった
EM:スニーカー市場は定番や名作が多い中で、スニーカーブランドをはじめた理由を教えて。
Sami:僕は1980年代のスケーターブーム全盛期で育っていたから、シューズに興味を持ちはじめたのは自然のことだったんだ。すべてそこからはじまっていて、いつの間にか、シューズのグリップ力や耐久性などを重視してどんなスタイルで、どんなクオリティのシューズが自分の生活に必要不可欠なものか常に考えるようになっていったんだよ。僕のビジネスパートナー(Daniel)と出会い、さまざまなファッションに関する仕事に共に携わっていくうちに、自分たちでブランドをやってみようと感じる瞬間が重なって生まれたのが[3-3-20]なんだ。
EM:Samiが思う[3-3-20]の他のブランドとは違う魅力は。
Sami:“定められたカテゴリーがない”というところかな。ファッションはカテゴライズされていることが多いけど、僕たちが作るシューズにはあまり垣根を感じて欲しくない。日常で不可欠なシューズを、その人らしく履いてもらえればそれでいいと思ってるよ。みんなの生活に溶け込んで、履いた時に心地良く感じてもらえたら、それが一番だよ。
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Samiが共鳴するのは日本の元スケーターが営むシューズブランド
EM:リスペクトしているスニーカーブランドを教えて。
Sami:僕は小さなインディペンデントなブランドがすごく好きなんだ。自分が携わっているせいもあるけど、ただシューズを作るだけでなく、人の作業や背景を見ながらブランドが成長していくのを見届けるのが大切だと思うし、それを見ているとすごく愛おしくなるんだよ。僕が好きなのは日本のブランドの[DOUBLE FOOTWEAR(ダブルフットウェア)]。中原隆将さんが浅草を拠点にしているブランドで、以前彼のワークショップを訪ねた時に、とても感銘を受けたんだ。大きな会社に属すのではなく、小さな部屋の中でもコツコツとスニーカーを生み出している職人のようなスタイルを見せてもらって、自分たちも彼のブランドみたいに在りたいと思ったんだ。
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EM:シューズのワッペンにもなっている、ブランドマークの地球の意味は?
Sami:これは、”World Premier”マークと言うんだけど、特に意味は設けていないんだ(笑)。僕は前職でイラストやアートディレクションもしていたから、ラフに描いた落書きが面白かったからそれをブランドのTシャツに入れたことが始まりだよ。今はこのイメージがブランドロゴのように捉えられがちだけれど、もっと面白いイラストを描けたら変更するかもしれないし、そのままかもしれない。それくらいカジュアルでいいと思っているよ。だってブランドの価値や印象を、ひとつのイメージで押し付けたくないからね。
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EM:昨今のストックホルムで話題なニュースは?
Sami:正直何が今イケてるのかよく分からないよ。ただ言えるのは、僕は自分の愛する家族や娘と自宅で共に過ごす時間がいつでも1番にハッピーだし、クリエーションにも影響している気がするな。
EM:最後に[3-3-20]のスニーカーをユーザーにどのように履いてほしい?
Sami:僕たちが作るシューズはいつでもタイムレスで、どんなシチュエーションにも適応できるシューズでありたいと思っているよ。だから、さまざまなシチュエーションや履く人によっていろんなスタイルがあっていいと思うし、それが当たり前だと思う。自分のワードローブの前で洋服を選ぶように、シューズの履き方も、その日やその状況ごとに楽しんでもらえたら、僕らはそれでいいんだ。
今回紹介した[3-3-20]のシューズは、ウェブショップ【買えるEVERMADE】で販売中。
購入者には、Samiの40Pに渡るオリジナルのZineも一緒にプレゼントします!
懐かしさをアップデイトしているから大人が履ける
北欧発ブランドらしくミニマルなデザインの「Index Sneaker」。見た目はスニーカー、作りは革靴と言われる通り、表地にイタリアのスウェード、裏地にカウレザーを使ったスケートブランドらしからぬ上質さもポイント。ブランドはタイムレスであることを重視しているため、2000年初頭までスケートシューズで主流だったカップソールを使用。クッション性があり、履き心地も上々。
オーセンティックなスケートシューズに遊び心を
スケーターが安価な「Air Jordan 1」をこぞって履いた時代の限られたスケートブランドであった[AIRWALK]など、’80S後半のスケートシューズからインスパイアされたデザイン。紐が切れることを防ぐレースセーバー、ラバー製のオーリーパッド、トゥパッチなどのディテールが本格的な一方で、上品なモダンさが魅力。オーセンティックなイメージに反する、取り外し可能なパッチもアクセントとして効いています。
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