CONVERSE ADDICT 10th Anniversary
N.ハリウッド 尾花大輔が語るコンバース アディクト
2008年AW[コンバース アディクト]の登場
EM : 最初に「[コンバース アディクト]がスタートする」という情報はどのようにして聞きましたか?
尾花 :「この様な企画を取り組んで行こうと思っています」というのは、コンバースの人と何かの打ち合わせ時に突然聞かされた記憶があります。でも、すでに色々なプロジェクトの経緯も見てきたので、それほど“衝撃的”という受け止め方ではなかった記憶があります。しかし、ビブラムソールを採用するって、画期的ですよね。と、話していく中で「尾花さんも何か考えてください」という流れになった様な。
EM :[アディクト]は日本限定企画なんですよね。
尾花 : 僕ら([N.ハリウッド])とのモデルも、インラインにはない「アディクトのコンセプトならではの特別なディティールを出そう」ということで、色々と試行錯誤してきました。そして年々「[アディクト]としてのルール」みたいなものもハッキリしてきましたよね。
EM :[アディクト]の構造って、過去のマニアックなディティールを蘇らせつつ、ビブラムソールになっていたり、高機能のカップインソールを使ったりという“ハイテクとローテクのハイブリッド”が根本にありますよね。
尾花 : そう。たぶん最初は「ビブラムソールにしてソールを強くする」というのが主目的だったと思います。それが毎シーズンとやっていくうちに、そのマイナーチェンジの感じがクルマに近いものになったというか。エンジンやサスペンションの本格的な改良をしているようなものですかね。
EM : ニュービートルじゃなくて、昔のビートルに最新エンジンを載せ替えたようなというか。
尾花 : うーん。と言うより、「ビートルにスバルのエンジン」とかそういうことではなくて、ちゃんと自社の中で考えて、しっかりとマイナーチェンジしているような感じかな。