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シリーズ「定番再考。」Vol.04
35周年でリニューアルしたPORTER タンカー シリーズ

[90年代]裏原宿文化と、テレビドラマでスーパーヒット

少数のコアなファンだけが持っていた「タンカー」に強烈な光が差したのが90年代です。クリエイターの藤原ヒロシさんが、「タンカー」のウエストバッグを愛用し、肩から斜め掛けするスタイル提案をしたことなどから、裏原宿ファッションのムーブメントの中で大ヒット。ファッション感度の高い人々も「タンカー」の魅力に気付き、ストリートの定番バッグに仲間入りしました。

そこに拍車をかけたのがテレビドラマ。ドラマ『ラブジェネレーション』(1997年)において、当時絶大なファッションアイコンでもあった有名俳優がビジネススタイルで「タンカー」の「3WAY ブリーフケース」を持っていたことから、若いビジネスマンを巻き込んでスーパーヒット。有名俳優の方自らも「タンカー」ユーザーだったそうで、そうしたリアルなストーリーも影響したと言えそうです。

多くの人が「タンカー」に持つイメージは、この時期の「裏原宿文化」と「テレビドラマ」、2つの現象が中心となって形成されたと言えますが、以降も「タンカー」は常に[ポーター]の代表シリーズとして、今日まで脈々と定番的存在になっています。

それでは90年代以降に誕生し、現在も生産の続いている5つのロングセラーモデルを見て行きましょう。

 

《[ポーター]タンカーシリーズ 90年代以降のロングセラー定番5品》

 

⑥ 裏原宿ファッションを象徴する大ヒットアイテム「ウエストバッグ」

1996年に生まれたのがこちらの「ウエストバッグ」です。当時のトレンドだった少しダボついたデニムパンツなどとも相性が良かったのでヒット商品となりましたが、それに拍車をかけたのが、クリエイターである藤原ヒロシさんが、このバッグを愛用。腰に巻くのではなく、肩から斜めがけにする新しいスタイルを提案をしたことから象徴的なアイテムに。大きさ的にも街歩きのスタイルに最適なので、現在もスタンダードな人気を誇っています。

サイドアジャスターによって、マチ幅の調節が可能な機能性に優れたところも隠れた人気の理由。

WAIST BAG
PRICE : ¥18,500+TAX
ITEM No. : 622-68302
SPEC : 430g / W270×H170×D130mm
SINCE : 1996年
https://www.yoshidakaban.com/product/104867.html

 

⑦ “テレビドラマ効果”でビジネス層にも浸透した「3way ブリーフケース」

こちらも1996年に登場した大ヒットアイテムの「3wayブリーフケース」です。当時までのビジネスマンは、“もっとカッチリとしたバッグを持つべき”という風潮もありましたが、それを鮮やかに塗り替えたのが有名俳優主演のテレビドラマでした。手持ち、肩掛けになるだけでなく、背中に格納された2本のリュックストラップを引っ張り出すと、背負うこともできるという便利さも受けて、「スーツに[ポーター](=タンカー)」だって、リュックだってアリ」になったエポックメイキングなモデルは、現在でもベストセラーの一つです。

ジップをフルオープンにすることも可能で、こうした使い勝手の良さも人気を後押ししました。

3WAY BRIEFCASE
PRICE : ¥38,000+TAX
ITEM No : 622-69308
SPEC : 795g / W400×H290×D100mm
SINCE : 1996年
https://www.yoshidakaban.com/product/104881.html

 

⑧ いま再び新鮮な、ビッグサイズの「リュックサック」

コレクションブランドなどのコラボレーションのベースとして採用されることが増えているのが、2003年に登場したこちらの「リュックサック」。このモデルの特徴は3つのポケット。「ジップの開閉によってマチを調節できる」仕様は、吉田カバンの創業者による発案で、下部の2つのポケット、そしてフラップの部分で取り外しも可能で、ポーチ的にも使えるポケットのデザインが特徴的で、このミリタリー感が今の時代の雰囲気にも合っていて、再び脚光を浴びています。

フラップ部分のポケットは取り外しが可能。取り外したらベルトに通してポーチとしても使用可能です。

RUCKSUCK
PRICE : ¥52,000+TAX
ITEM No.622-69162
SPEC : 1045g / W350×H415×D150mm
SINCE : 2003年
https://www.yoshidakaban.com/product/104879.html

 

⑨ ポータブルCDプレイヤー消滅の時代でも売れ続ける「ショルダーバッグ」

CDが全盛の時代だった1997年に、「ポータブルCDプレイヤーケース」として誕生したのがこちらの「ショルダーバッグ」でした。現在ではBluetooth®経由で必要性が少なくなってしまったケーブル通しのスリットもあるのが時代性を感じさせますが、こちらはいまだに売れ続けているため、最新ラインナップにも残っています。用途は変わっても便利なサイズ感や使い勝手は変わらないことを証明するような“タイムレスなタンカーの象徴”とも言える一品です。

Bluetooth®経由で行うことも増えたものの、背面にヘッドホンコードが通せるスリットがあるのも特徴。

SHOULDER BAG
PRICE : ¥18,500+TAX
ITEM No : 622-69125
SPEC : 325g / W170×H180×D60mm
SINCE : 1997年
https://www.yoshidakaban.com/product/104877.html

デジタル一眼レフを機能的に収納する「カメラバッグ」

そこまでカメラマニアではなくとも、デジタル一眼レフを持つことが一般的になった2011年に登場したのがこちらの「カメラバッグ」。最近ではスマートフォンのカメラの性能が向上したことで少し需要は落ちているものの、より趣味性の高い分野でこのバッグは売れ続けています。もちろんカメラバッグなので中に可動式の間仕切りがあり、本体とレンズを機能的に収納が可能。コンパクトカメラや一眼レフを日常的に使っている人にはおすすめしたいスタンダードモデルです。

ジップの開きが“身体側”になっているのもカメラバッグならでは。中には可動性のある間仕切りがされています。

CAMERA BAG
PRICE : ¥32,500+TAX
ITEM No : 622-66121
SPEC : 555g / W270×H185×D100mm
SINCE : 2011年
https://www.yoshidakaban.com/product/104839.html

最後のページでは、「タンカー」の生産背景に迫ります。